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「営業に手間ひまかけるなら、その分のコストをマンションそのものにかけろ」端的にいえば、「黙っていても売れるようなマンションをつくろう!」、これがNの一貫して譲らない方針なのだ。
Dでは、かなりの数の社員が自社物件を購入しているという。 自社物件であれば、いいところもわかる代わりに、お客には公表しないネガティブな面もわかるはずである。
かなりの社員が購入するということは、よほど魅力あるマンションだということを意味している。 なにより、プロ中のプロが欲しがるマンションであることを証明するかのように、最近では、Dのマンションを、投資のために一棟買いしたいという個人や法人、特に外資系不動産ファンドが増えてきている。
いいものをつくれば、いい顧客がつく。 いい顧客がつけば、口コミ効果も加わり、さらにいい顧客が「D」というブランドに集まってくる。

実際、赤坂で展開した「デュオ・スカーフ赤坂」の場合は、Lなど、外資系企業に勤務する高所得のビジネスマンが購入するケースが何例もあった。 「デュオ・スカーラお茶の水」では、東京医科歯科大学、順天堂大学などの附属病院で働く勤務医や、なかには学生が購入するケースも稀ではなかった。
卒業後は有利な条件で賃貸物件にすることもできる。 地方在住の親が投資をかねて購入したのだろう。
さらに、郊外にマイホームをもっている人が都心のセカンドハウスとして使う。 また、地方から学会や会議などで上京するときのホテル代わりにしたりと、第2の拠点として活用する。
税理士、会計士、司法書士などが新規に独立するときに事務所兼住まいとして役立てるなど、居住者のプロフィールは、想像以上に多岐にわたる。 特に、富裕層の心をつかむようになったことは特記すべきだろう。
富裕層が購入するということは、富裕層の磨かれた目を納得させるだけのクオリティを満たしていることを物語っているからだ。 こうした、良質の顧客を満足させるために、1にも2にも、回転率を重視するという営業方針をいっそう揺るぎないものとして堅守している。
時代はアップテンポで進み、マンションのクオリティアップも想像をはるかに超えるスピードで進んでいるのだ。 在庫はたちまち腐る。
つまり、価値が下落する。 つい最近、最高時の数分の1という価格で、売れ残りのマンションが売りに出され、同じマンションを高値で購入した住民感情が爆発したことがあった。
しかも、この例は、東京都の公的な物件だった。 在庫を抱えてしまうと、時には、こうした手段をとってでも、在庫を整理しなければならないことがある。

マンションでは、在庫管理にもそれなりのコストがかかる。

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